《MUMEI》

◇◇◇

もう夜中に近かったけど──

蜜樹君と話せるのが嬉しくて‥

つい夢中になって他愛もない事を話してた。

勿論小声で(苦笑)

《‥‥ぁ》

「何?」

《雪降ってきた‥!》

「え、ほんとっ?」

あたしは飛び起きて──

カーテンを開けた。

「ゎ‥っ」

ほんとだ‥。

ふわふわした牡丹雪。

「綺麗──っ」

《初雪だな♪》

「うんっ(微笑)」

それから暫くは──

窓から雪を見ながら話してた。

しんしんと降る六花。

夜はあっという間に更けて──

気付いた頃にはもう‥‥

東の空が明るくなり始めてた。

◇◇◇

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