《MUMEI》

「君は……、千秋の取り巻きやなんかの渡部君だよね……」

志島螢は首のコルセットによりこちらに首を曲げれないまま視線を送る。


「志雄君もお買い物?」

豆は黙っておけ!


「渡部か……。邪魔だな、一時間後ろに逆さ立ちで立ってろ?」

氷室様は僕と目さえも合わさずに命令して頂けた!

流石、氷室様ですっ
最高だ……



この眩暈のする血流……堪らない!

「おい渡部、顔が真っ青だぞ?保健室行け……!」


「楠先生、今気持ちイイとこなんですから放っておいて下さい!」

氷室様はこちらに目を止めようともしない、なんて残忍なのだろうか。


「授業が進まないです。」

氷室様は僕のM気を助長させるような放置宣言……!

楠先生は黒板に恐ろしく手首のスナップを利かせた蚯蚓文字を描いた。
今日は授業にならないだろう。

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