《MUMEI》 ◇◇◇ 「蜜樹君‥?」 「───────」 蜜樹君は丸椅子に腰掛けたまま‥ 調理台に突っ伏して静かに寝息を立ててた。 側には‥‥ あの鶴の和菓子。 今までの中で一番綺麗な形をしてる。 「わぁ──っ‥」 思わず声を洩らしてた。 ≪ぴく‥≫ 「!?」 ぉ‥‥ 起きちゃった‥? 「───────」 「ぁ‥」 良かった‥‥ まだ寝てる。 ちょっぴりこっちに向いてる── 凄く安らかな寝顔。 頑張ったね≠チて── そっと心の中で呟いた。 ◇◇◇ 前へ |次へ |
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