《MUMEI》
おうち
   僕の家。

アパートに家族四人で住んでました。

お父さん、お母さん、あきら兄ちゃん、ぼく です。


今はお父さんの仕事で新しいアパートに引っ越しました。お母さんだけは前の家です。

お父さんは少し怖いです。いつもはあまり話さないから、何か言うときは、どきどきします。

お母さんはお父さんを見ると、よく怒ります。大きな声で泣きます。それを聞くとぼくも悲しくなります。

あきら兄ちゃんは二人が喧嘩している間によく遊んでくれます。ウルトラマンごっこのバルタン星人がとてもじょうずです。





ぼくは知っています。みんな、うそをついてます。
ぼくも うそつきです。


でも なにも わからないふりを しています。

みんな、そのほうがいいと、考えているからです。

前へ |次へ

作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
ケータイ小説サイト!
(C)無銘文庫