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《MUMEI》 中学受験『ねえっaあいはどこ受けるー?』 肩をポンッとたたかれ、言われた。 『うーん…やっぱ付属中かなaa』 『だよねーaウチもっa』 『中学でも一緒のクラスだといいねーa』 『うんa』 親友の緋(あかね)と一緒に過ごした学校生活。 私が通っている小学校は大学の付属小学校で、小学校も中学校も受験して、受からなければ行けないのだ。 幸せな小学校生活。 小6の夏休み。 町で見掛けたあのキャラメル色のブレザーが着たい。 と思って、家から自転車で行ける難関私立中学校を受験することを決意した。 私の偏差値は 『35』 難関私立中学校の合格偏差値は 『52』 必死に勉強した。 うちの家は母子家庭だから、塾に行かせてもらう分。 お母さんの帰宅時間は日に日に遅くなり、顔も日に日にやつれていった。 『ごめんなさい、お母さん。私は絶対うかるからね。』 といつも心の中で思っていた。 とにかく必死に勉強だけしていた。 受験におちて、泣く自分とガックリする母の顔を見るのが一番に 怖かった。 受験当日。 帰りはお母さんが車で送ってくれた。 問題は難しくてあまり解けていなかった気がした。 カンニングだけはしなかったけど。 お母さんに 『どうだったー?』 って聞かれた。 『あ、まあまあだった。』 と言った。 帰りに模範回答をもらった。 家で自己採点した。 『ヤバい。』 合格点数をすこし下回っていた。 ……けど、これは去年のものであり、今年はどうかわからないから……。 と合格発表まで眠れない日が続いた。 合格発表の日。 一人で合格発表を見に行った。 『1230番…………』 自分の受験番号を探すが、ない…… 『どこ……?』 あるはず、頑張ったんだからあるはずなんだ…どこ……こんなに数字はいっぱいあるんだよ? あるはず………… 『1228…の次…が…1239………???』 『は?』 意味がわからない、 何度も数字をみてもそこには同じ数字しか書いていない。 この私立以外に受験していない、もう公立しかないのに? 頑張ったのに、? 家に帰るとおばあちゃんとお母さんと弟が 『どうだった??!』 と口をそろえていう。 なんて言おう? 『落ちた』て言うか? 『ぉ、ちた。』 ぇっ?! と三人で聞き返してくるから、 『落ちたんだよッaaaaa』 って言って、 自分の部屋のベッドの中に潜り込んで、 泣いた。 悔しかった。 あの制服で入学式行って、それなりに友達つくって、部活だって………………………。 なにより、悔しいという気持ちと今まで何十万ものお金を塾に払いつづけてくれたお母さんに申し訳なかった。 『ごめんなさい。 お母さん……』 次へ |
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