《MUMEI》

◇◇◇

十四日の朝。

あたしは蜜樹君と二人で近くの公園に来てた。

「ぅぅ‥っ、まださみーなぁ‥」

「そうだね〜(苦笑)」

雪はだんだん少なくなって来たけど──

≪ぴゅうう≫

「──くしゅんッ」

風はまだ冷たい。

≪ぱさ‥≫

「ぇ‥」

肩からコートがかけられた。

「み、蜜樹君‥?」

一枚のコートを二人で羽織るって‥‥‥

凄いくっつくんだけど‥///

どぎまぎしてると‥‥

蜜樹君がリュックから水筒を取り出した。

◇◇◇

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