《MUMEI》

ドラミの憤りは頂点に達しようとしていた。



「アナタは、のび太さんを殺したことで当初の目的を果たした…。

でも……それにも飽き足らず……お兄ちゃんを殺し、私の命を狙い続けるのは何故なの…!?」



ワナワナと震える口調で、出来杉を問い正す――…。



「ふっ……簡単な理由さ…。」


出来杉は、小馬鹿にしたような含み笑いとともにドラミの腹部に目をやった。



その視線の先にあるのは、チェック柄の四次元ポケットだった――…。



それは―――…既に手に入れたドラえもんの四次元ポケットと同等の力を持つアイテム……



…即ちキラにとって最大の障壁。



ドラミは物欲し気な出来杉の眼差しにムシズが走るような嫌悪感を感じつつも――…

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