《MUMEI》

「何故なの―――……?」


…ニアと共に導き出した推測を裏付ける言葉が、出来杉の口から告げられる瞬間を待った――…。




「…そうだなあ………。」


出来杉は、表現に用いる言葉を選ぶように、暫時眼を閉じて間を置いた――…。



そして―――…



「…“夢”を叶えるためかな?」


人を食ったような笑みと共に答えた。



ドラミは、あまりにも漠然とした返答に苛立ちすら覚えるも――…


「夢?…それは、しずかさんの事ね…?」


先ほどニアと二人で導き出した仮説を問い返す…。



すると――…

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