《MUMEI》
「あそこがファミレスで〜、その右隣が雑貨店〜。あ、あそこの店の服とか下着とか可愛いよ〜。その左隣が・・・」
春が秋穂に街の事を教えている。
その後ろで、周哉と奈々と昇は喋っていた。
「それにしても、似てるよねぇ、秋穂ちゃん」
「昇にも言われた」
「そりゃ言うだろ。だってあの顔だぜ?言わない訳ねーだろ」
「まあ、そうだけど」
「それにさ。さっきの自己紹介聞いてたでしょ?好きな物はブドウだって、確か麻耶ちゃん・・・」
「ああ、ブドウが好きだった」
「すごい偶然だよね」
「だよなー。何なんだろ?これ・・・」
周哉たちが喋っていると、前から春が声をかけてきた。
「みんな〜、これからゲームセンター行くことになったから〜」
すると昇が、
「ゲーセンか、そーいや最近行ってなかったな。周哉、何かゲームで勝負すっか」
周哉に勝負を挑んできた。
「お、やる気?いいぜ、受けて立つぜ」
周哉も結構やる気だ。
「ほらほら二人とも。ここで勝負する訳じゃないんだから。早く行こ」
奈々がそう言って五人はゲームセンターに入っていった。
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