《MUMEI》
考える
   〜海視点〜


ホームルームが始まり、担任が話し始める。


「え〜オリエンテーション合宿の部屋割りのことだが、今週中に決めることになった!


男子は5人部屋、女子は3人部屋だ。後はお前達の好きに決めてくれ〜


決まったら後ろの黒板に書いといてくれな!


じゃあホームルーム終了だ!!」


「あっ喧嘩だけはせんでくれよ〜」


担任はそう言い残して教室を後にした。


前から思ってたけどうちのクラスの担任ってカナリ適当だよな〜。


まぁ別にいいけど・・・。


ホームルームが終わると、教室は一気に賑やかになる。


みんなオリエンテーション合宿の部屋割りの話で持ちきりだ。


そんな賑やかな教室の中で静かに溜め息をつく2人・・・・・


本当に2人に何があったんだよ―!?


歩は昨日会った時元気そうだったし、麗羅チャンも朝、歩が来るまでは普通だった。


俺は浮かない顔をして、溜め息を漏らす2人――歩と麗羅チャンを見つめる。


麗羅チャンといえば、さっきお願いが・・・とか言ってた気がするな。


何だったんだろう?


北川 真星の登場と歩と麗羅チャンの微妙な雰囲気のせいですっかり忘れていた。


色々考えを巡らせているといつの間にか授業が始まっていたので、俺は前に向き直り授業の準備をする。


2人に何があったのかは本人達に聞くしかないよな・・・。


昼休みにでも、歩にみっちり話を聞くか・・・


北川 真星と麗羅チャンの関わりも気になる所だよな―


升坂先生に会って何をどう聞くかも考えないとな・・・・・


色々考えているうちに、午前の授業は全て終わっていた。

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