《MUMEI》

2人の声がはもり、塁羅には何ケーキか分からなかった。


「何ケーキですか?それと別々に言ってくださいね。」


「俺はショートケーキが食いたい。」


『俺はチーズケーキ、出来ればスフレのやつ。』


紫吾は読みかけの小説に栞を挟んで閉じた。


「2つとも別々のケーキですね、2人はそのケーキが食べたいんですか?」


『「あぁ。」』


2人の声がはもった。

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