《MUMEI》
「何考えてんだよ、そんな仲じゃないだろ」
「そんな仲になりたいんだ、好きだ、日高」
じっと目を見られてもう真剣すぎてそらせなくなって。
息苦しい、まこちゃんの肌が熱いとか、胸板が厚いとか、顔が整ってるとか。
ふとピアスが気になってそこを指先で触れると、まこちゃんは切なそうに僅かに揺れた。
「ダイヤ?」
「…うん」
「自分で買ったのか?」
「……」
まこちゃんは俺から離れ、長い前髪を無造作にかきあげ、薄く目を閉じピアスを外した。
カラン…
灰皿にピアスを入れ、まこちゃんはベッドに戻ってきた。
「前の女に貰ったやつだった、べつに意識してつけてた訳じゃない」
肩をぐっと抱かれ頭の上にチュッと音をたててキスされて。
「べつに、気にしねーよ、聞いただけだし、似合ってるし、
……つか、なんかやだ」
「…何がいや?」
優しい笑顔で顔を覗かれて全身が熱くなる。ドキドキが止まらない、クラクラする。
「だって、まこちゃんいちいち慣れてるっつーか!それがやだ、それに途中で止められる余裕もいやだ」
「慣れ?……」
不思議そうに俺を見た後ばさっとベッドに倒された。
そしていきなり脚を抱え上げられ、違和感でずっと疼いている穴にぐっと硬いモノがあてがわれた。
「余裕あるわけねーだろ、つか日高が泣いたからちょっと中断しただけだし、
もう止まんないっつたじゃん…、もう
泣いたって止めないから、気持ち伝えたんだから遠慮しねー」
ズルッ……
「アッ!ヤ、ァアッ!!」
「先は簡単に入るな、もっと行くから」
ズルッ…ズルッ…
「ァア〜ッ!ア−−−−ッ!」
激しい衝撃、物凄い奥まで、熱さが一気に入りこんできた。
マジで泣いた
叫んだ
深く繋がった瞬間、必死な形相で激しく俺を犯しだしたまこちゃん。
前言撤回
まこちゃん余裕なさすぎ。
がむしゃらに犯され、体位まで何度も変えられて、めちゃめちゃなキスまでされて。
狂った様に喘がされて俺はプッツリ意識を失った。
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