《MUMEI》

「クククク……思ってるさ…。

…なにせ僕は“神”なんだからね…。」



出来杉は、くるりとドラミに背中を向け、部屋の中を巡回しながら語り始めた。



「…………。」


ドラミはその背中を眼で追いながら、狂気に憑かれた戯言に耳を澄ました。



「なぁに……簡単なことだよ…。

…僕は既に、その力を手に入れたんだからね…。」



出来杉が言う“力”とは、ドラえもんから奪った未来の秘密道具と、デスノートの事を指していることは明白だった。



「…僕の夢は実現にむけて一歩一歩近づいている…。

―――…でもね………。」



出来杉はそこまで言いかけると、学習机の角にもたれかかった…。

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