《MUMEI》 そして人差し指を立てて、嫌味かつ悪戯な微笑みをドラミに向ける…。 「ただ一つ困ったことがあってねぇ…」 「――…………?」 「…僕の夢の前には、小さな石コロが転がっているんだ…。 …とても小さくて邪魔な石コロがね…(笑)」 ――…石コロ……即ちそれは、障害物の例え… ――…そして、その石コロは、取るに足らない程の大きさ。…とでも言いたげに出来杉は笑う。 ――…石コロとは、何を意味するのか?……想像することは容易い。 ドラミは、浴びせられた言葉に侮辱の意図を感じとると――… 「何が言いたいの…?」 …敵意を剥き出しにした目で食ってかかる…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |