《MUMEI》

「クククク……解り辛かったかな?(笑)

…要は、どんな些細な障壁でも、思いがけず爪づく可能性があるって事さ…(笑)


…僕は何事にも用心深い人間なんだよ…。(笑)」


出来杉は他人を舐めきった態度で、ドラミ達に対する侮辱の言葉を、自らの慎重さを自賛する話にすり替えた。



「……………!?」


ドラミは苛立ちを露にすると、尚も出来杉は低い声で挑発を繰り返す。



「だから、その石コロは取り除かなきゃならないんだ…。」


挑発的な陰語を告げ終えると、その眼が据わった。



それは殺気を込めた、ドス黒い輝きをおびた眼だった――…!

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