《MUMEI》

「ぇ‥?」

「オレらが探偵やっとり理由、まぁちと長くなるけど──特別に教えたる(笑)」

「ゎ‥」

何だかワクワクしてきた。

「ほな、取りあえずここ座り(笑)」

「ぁ、ハイ──」

あたしは椅子に座って先輩と向かい合った。

「っと‥そやな。まずはどないしてメンバーが集まったんかを説明しよか(笑)」

秋楽先輩は探偵部のメンバーが揃った経緯を話し始めた。

「あん時──オレと美春は2年で、夏芽はまだ1年。先に探偵部やろう言い出したんは、美春やった」

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