《MUMEI》
入学式から……!
入学式から2日後。

朝のそうじがあった。

………っと………。

ヤバス!!!

雑巾を忘れていた(>_<)
どうしよぅ…どうしよ〜??!
って思っていたら,隣の
『赤丸 菜穂(あかまる なほ)』
という女の子が
『私も雑巾忘れたよ〜』
と言って声をかけてくれた。

『だよね〜??言われてないし。
忘れるのが当然だよね〜!!』

と二人で話した。

ここ二日間。
誰とも話さなかったせいか、話が盛り上った。

その次の日も、菜穂は仲良くしてくれて、体育の時間も、なにかと二人で一緒に行動した。

いつも二人で大爆笑していて、本当に楽しい毎日だった。

部活の仮入部も二人で吹奏楽部に行った。

『菜穂はなんの楽器したいの???』
ってきいたら、
『私はサックスしたいよ!あいはー??』

『私はまだ決まってないよー!!』
と言った。

正直、トランペットをしたいんじゃなくて、
『あの学校のトランペットパート』
に入りたかっただけだった。

菜穂と一緒にサックスに仮入部に行った。

『唇まいて吹いてみて??』

って言われて、約5分くらいで音が出た。
音が出たときは本当に嬉しかった。

菜穂と一緒にサックスしてもいいな。
と思った。

仮入部のときからサックスは多かった。

やはりジャズなどで有名だからだろう。

クラリネットも多いみたい。
小学校のとき、管楽器を見たこともないしさわったこともない。

という私にとってはとても貴重な経験だった。

入部をして楽器決めのとき、私はサックスからおろされてしまった。

もう楽器ができるならなんでもいい、と思い始めて、みんなが
『オーボエって音きれいだよねー!』
って言ってたから、はじめはどんな音かきいてみたいだけだった。

綺麗な音を奏でたいだけだった。

先生が言った。
『じゃあ、オーボエやりたい人ー!!』

『……はい!!』

私はもう行く宛がなかったからか、手をあげた。

オーボエをしたい人は私しかいなかったから、
そのあとは『個人パート練習』に行かされた。

三年生の先輩だろうか。
私を教室まで連れていくときに妙にスキップしていた。

『これからどんなことがおこるのだろう?』
と私はとても楽しみにしていた。

今日についた様だ。
つきあたりの教室に入って。

と指示され、入ると、
三年生の先輩が、
『田池サンの後輩だよぉ〜♪』
といって、妙にスキップしていた。

私は嫌々入ってきたのにこんなに歓迎してくれるなんて思っていなかったから、
嬉しかった。

その教室にボーッとつったっているのが、

『田池先輩』だろう。

『こんにちは』
としか会話を交わさなかった。

吹奏楽部の決まりはいくつかある様で、入部時にプリントをもらった。

『先輩には挨拶をすること。

先輩にはタメ口はつかわないこと………………』

とあった。

先輩にはビクビクする。
噂によると、ウチの学校の中で吹奏楽部は一番先輩が怖い。という部活らしい。

特に部長が怖い。

ということで一年生の中で噂があった。

その日は楽器を吹かせてもらえずに帰らされた。
夏のコンクールが近くて、一年生は早めに帰らせるということらしい。

私は帰るときにサックスにパートに入れなかった哀しみとオーボエをする楽しみ。とふたつの想いが交わっていた。

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