《MUMEI》
月夜の出会い
この世に、人、動物、植物以外の生き物が『存在しない』なんていいきれない。






ただ『見えていない』、『聞いていない』、『感じていない』だけ、なのかもしれない。






この世に、ここにだけの世界、ここにある世界、以外の世界が『存在しない』なんていいきれない。






ただ『わからない』、『知らない』、『忘れている』だけ、なのかもしれない。






この世に、偶然なんてものは存在しない。






森羅万象、有象無象。






この世にあるのはすべて必然。






この世にあるのはわからないことばかり、そして人は万能ではないのだから……






それがこの世の理(ことわり)












―――――――雫を探せ………満月の雫を………………。




「っ!?」




俺は目が覚めた。





「……また……あの夢………?」





カーテンから朝日がさしこむ。





―――――眩しい………。





時計のアラームが部屋中に響き渡る。






「……遅刻……決まりだな…ハア……。」





俺はベットから立ち上がりアラームを止め、部屋をでる。






――――――――…同じ夢……なぜ…?……………ただの偶然…………なのか?





顔を洗いながらいつも見る夢のことを考える。鏡に自分の顔がうつる。
俺の顔には傷がある。いつ、どこで、怪我をしたのか思い出せない傷………。






「………気持ち悪ぃ………。」





……バシャ。
水の音がいやに響く………。





―――――――――――――…。





「おっ紫翠!珍しいな〜お前が遅刻すんなんて!!そういや聞いたぞ〜また学年一位だったそうだな!先生、はながたかいぞ!?」






―――――――うざいな…………






俺は、はっきり言って人と馴れ合うのが嫌いだ。人は自分勝手にものを言う。



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