《MUMEI》 「なぁ新木──」 ウチは思い切って声をかけてみた。 せやけど──‥ 「───────」 無視かいな‥。 「なぁ、手紙読んでくれた‥?」 「───────」 無言。 沈黙。 反応なし。 「はぁ‥」 冷た過ぎるわ‥。 いくら何でも返事位してくれたかてええんとちゃう‥? そんなウチの気持ちは知らんとばかりに‥‥‥ 新木は黙って読書に耽っとる。 「なぁ、何読んでんの?」 ウチが横から覗き込んだら‥‥‥ ≪ぱたん≫ 本閉じられてもうた。 前へ |次へ |
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