《MUMEI》
翌朝の二人
翌朝、俺は雅の予言通り発熱と下痢をした。


「本当は嫌だったクセに。全く。中出しなんて、俺は普通はしないんだからな」


文句を言いながらも、雅は俺の看病をしてくれた。


「それに、お前明らかに攻めだろ。入れられた時より、口でしてやった時の方が感じてたぞ」

「…雅が上手かったからだ」


俺は入れられる前に、雅の口で一回イかされていた。

「お前の好きな人と同じようにしただけだけど?」


雅は、俺に旦那様に何をされたかしつこい位に訊きながら、行為を行っていた。

(旦那様も上手いって事か)

小さかった頃はわけがわからず混乱するだけだった行為も、今の俺には快感に値するものになっていたようだ。


その点は嬉しかったが、ズキズキする腰と、腹部の不快感と後ろの痛みはまだまだ不安が残った。


「俺が立派な受けになるまで抱いてくれ、雅」

「…相変わらずお前は… … まぁ、いいけど」


雅はため息をつきながら苦笑した。


「ただし、今回みたいなのはこれっきりにしてくれ。
次からは俺流でヤラしてもらう。

お前の好きな人だって、二回目からは優しくするはずだ、…きっと」


経験豊富な雅を信用して、俺は頷いた。

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