《MUMEI》

それは『最後の手段』というキーワードが、ニアの中で何らかの不安要素と結びつき、彼を動揺させたことを窺わせる。



ドラミは思わず、不安気にニアに目配せした。



だが、そんなニアの動揺を嘲笑うかの如く、出来杉は口を開いた…。





「…窓際に隠れてるキミ…。


…そろそろ出てきたらどうだい?」




その呼びかけは明らかに、ドラミから見て右側の窓際に隠れている、ニアに向けられたものだった。





「…………!?」


ニアの挙動が揺らぐ。





「其所に居るのは分かってるんだよ…(笑)











… ネ イ ト ・ リ バ ー …」





出来杉のその言葉を聞いた瞬間、ニアのポーカーフェイスが、驚愕の色に染まった…!

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