《MUMEI》

出来杉は、手に持っていた写真をカード投げのようにして、どこでも窓に投げつける!


クルクルと舞う一枚の写真は、ドラミの目前の硝子窓に張り付いた――…!



それを見たドラミの眼が丸くなる!


「こ!…これは!?」



それは、ドラミという被写体を左側面から写した写真だった。



そしてその写真の背景には、窓際の死角に隠れていたニアの姿がしっかりと写し出されていたのだった!




ニアは死角から飛び出し、出来杉を睨みつける!


隠れている意味が無くなったからだ――…。



いま出来杉が叫んだ『ネイト・リバー』という名前――…



…それは、ニアの実名だった…!

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