《MUMEI》 ニアが抱いていた小さな懸念――…。 それは、キラ……出来杉が死神の眼を手に入れ、ニアの名前を把握してしまうことだった。 だからこそニアは、出来杉から見て死角となる、窓際の陰に隠れていたのだ。 おそらく出来杉は、6面カメラでドラミの姿を多角から写すことで、近くに隠れているであろう“協力者”の姿を焙り出すことに成功した。 そしてニアの顔を撮ると、『最後の手段』という言葉を合図に、その場でリュークと『死神の眼の契約』を交したのだろう。 死神の眼は、写真に写った顔でも、その人物の名前を把握することができるのだ。 キラ……出来杉は、そうしてニアの実名を手に入れたのだ…。 前へ |次へ |
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