《MUMEI》 ◇◇◇ あたし達は取りあえず‥‥ 木の下に座る事にした。 風が吹く度に── 花びらが踊るように飛んでいく。 「この木‥すげぇでかさだなぁ‥(驚)」 「うん。これね、ここで一番古い桜の木なんだ──(微笑)」 「どの位前からあるんだ?」 「うんとねー‥社が建てられた年だから‥‥‥五百年‥?」 「!?」 蜜樹君は目を円くした。 それから木を見上げて── またあたしの方を向いた。 ◇◇◇ 前へ |次へ |
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