貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》mission 1 新入部員確保!
何だろう?忘れてる事がある。
それはひとつやふたつじゃなく、とても大きい事。
それを夢で見る。
映りが悪いテレビのようにぼやけたり、ノイズが入るけど。
それは自分の過去なんだと思う。
自分がいってた幼稚園どころか、小学校まで覚えていない俺は心のどこかで自分の過去を知りたいって思ってる。
しかしなんだろう…
過去の自分は随分暗いような気がした。
閉塞的な環境というのだろうか、そんなものがひしひしと伝わってくる。
「……兄っ。」
夢が終わる…。
いいや、どうせ知ったとしても今が変わるわけじゃないだろう。
「…ユキ兄!ユキ兄!」
体を揺さぶられ、朝の訪れを知らされる。
時計は…
六時ちょっと前。
「ん、みはるちゃん…ちょっと起こすのが早くないかな?」
「緊急事態です!緊急事態なんです!!」
あまり表情を表に出さないみはるちゃんがこれほど血相を変えて自分を起こしに来るなんて、それ相当の出来事なのだろう。
「もしかして…火事!?」
「もっと酷い事です…」
「…まさか…」
急いで寝間着のまま台所へ走る。
間に合え、間に合ってくれ…
台所に近付くにつれ、焦臭い臭いと少しづつ煙くなっているのは気のせいだろうか?
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