《MUMEI》 「よし‥‥‥」 「先輩?」 「分かったわ、奴の居場所」 「どこですかっ?」 「落ち着いて(苦笑)」 ≪シュン‥≫ 「ぁ、ハイ‥すみません(汗)」 謝る私の頭にそっと手を置いてくれてから── 美春先輩は話し始めた。 「奴がいるのは──大通りの向こうにあるアパート。部屋は‥‥‥203」 「203?」 「アパートっつったって──どこかハッキリ分かってんのか」 「走りながら話すわ」 「ぇ‥」 「とにかく行きましょ。犯人を捕まえにね」 前へ |次へ |
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