《MUMEI》

◆◆◆

昼下がり。

この陽気の中‥‥

外にいるとどうにも眠たくなってくる。

「少し寝るか‥」

木の寝に腰掛けて幹に凭れる。

風で花びらが飛んでくのを眺めながら──

ふと思い出してあいつからもらった札を取り出す。

「‥‥‥‥‥‥何て書いてあんだ‥?」

魔除けの札か‥

それとも──‥。

「───────」

取りあえず今は寝るか‥。

そう思って瞼を閉じる。

風の音を聞きながら‥。

◆◆◆

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