《MUMEI》

ラルンは綺嘉を見送ってから、部屋の中に入った。


「あっラルン、僕に紅茶を持って来い。」


「畏まりました。」


「ラルン〜!!」


すると泣きながら勳羅が走ってきて、ラルンに飛び抱きついた。


「どうしたんですか?勳羅。」


「俺の可愛い塁羅が〜、甘えん坊になるはずの塁羅が〜!」


「だから言ったじゃないですか、失敗しますよと。」


「??」

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