《MUMEI》 小坂が屋上から出て行ったあの後── 僕は暫くどうしようか悩んでた。 小坂は僕が空腹なのに気付いて自分の弁当をくれたんだ。 気持ちは嬉しかった。 でも小坂に悪い気がして‥‥。 かと言って突き返す勇気はなかったから包みを開いた。 中にはプラスチックの弁当箱。 蓋を開けると‥‥‥ 真っ白なご飯と色とりどりの御菜。 小坂が自分で作ったのかな‥ なんて思いながら‥‥‥ 卵焼きを1切れ口に入れた。 凄く美味しかった。 ビックリする位──。 前へ |次へ |
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