《MUMEI》 「ぅゎぁぁぁァァ…!」 ドラミが泣きわめく出来杉を睨んでいると――… 「―――…ドラミさん……。」 …ニアが傍に近寄り、話かけてきた。 「そのノートを手にした人間には、死神の姿が見える筈です…。」 ニアは窓越しに出来杉の部屋を見つめた。 彼の目には、泣き崩れる少年の姿しか映っていない…。 「ドラミさん……死神……リュークの姿が見えるでしょう…?」 ニアは、ドラミに死神の姿を確かめさせるように念を押す…。 ドラミはニアの声に促され、ゆっくりと出来杉の部屋の虚空を眺めた―――……。 ――…すると其所には…。 前へ |次へ |
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