《MUMEI》

8時を回る頃になると──

だんだんクラスメイト達が教室に集まって来た。

初め来たのは美崎。

小坂の友達。

美崎は僕ら2人だけが教室にいたから少しビックリしたらしかったけど‥‥

その時僕は読書に夢中でさほど気にはならなかった。

小坂が美崎に挨拶すると──

美崎も挨拶を返した。

美崎は僕にも挨拶してくれたけど‥‥‥

僕は挨拶を返せなかった。

でも美崎は不満げな表情はしなかった。

何人かの楽しげな話し声が聞こえてきたけど‥

それでも教室は静かだった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫