《MUMEI》
「下も脱げよ」
「あーなんで」
「いーからいーから!別に何する訳じゃないんだし警戒するなって」
不信がりながらも惇ははいていたショートパンツを脱いでソファに投げた。
そして俺も豪快に脱ぎだしながら
「しっかし貧弱な体してんなー!そんなんじゃ体力なくて騎乗位苦手だろ?」
「なっ!?裕斗!
あのなあ!普通そんな事…」
しかし俺をふと見るなり惇は真っ赤になって言葉を詰まらせた。
「……また筋肉ついた?」
「あ?そう?風呂上がりに腹筋と腕立て伏せしてるせいかな」
へーなんて関心しながら、でも真っ赤な顔のまま俯いて、
…何意識してんだか。
「で?どうすんの」
「ん、パンツも脱いで」
「おい!ふざけんな!それはさすがにマズイだろ?」
「なんでマズイんだ?別に俺達男同士じゃん」
俺はさっと最後の一枚を脱ぎ捨て全裸になる。
マズイって何度も連呼しながら惇は頭を膝に埋め、うずくまってしまった。
「な、ちょっと立って」
惇は黙ったまま頭を左右に振る。
「何顔まで隠してんだよ」
「…ばか」
「は?」
「裕斗のばか~…」
「意味わかんないよ」
「…俺の台詞だ、なんでこんなこと~…」
俺は全裸仁王立ちで惇を見下ろした、が、早くしたくてどうしようもない欲求を抑える事が出来ない、
もう我慢出来ない!
「わっ!裕斗ぉ!」
縮まったままの惇を横に抱き、抱え上げる。
ちょっと気合い入れただけで持ち上がる。
つか軽すぎてびっくりした!
「落ちたら怪我すんぞ、暴れンなよな」
「…」
惇は借りてきた猫みたいにじっとして真っ赤な顔して。
ドキドキしながらベッドに降ろす。
すると惇は無抵抗のままじっとしている。
俺は了承を得たと解釈し、ボクサーパンツを脱がしだした。
「…隆志もう来るよ」
「大丈夫だよ、今日の最後週間▽〇のインタビューだろ?あそこ長いからまだ帰ってこないって」
「…そうなんだ」
「…?」
「…」
惇はなぜか何故か突然俺の頭を抱きしめてきて
「…こんな事いーのかな…でも…裕斗なら…」
「ありがとうな、なあ、ちょっと離してくれる?動けないよ」
惇はするりと手を離した。
真っ赤な顔でぎゅうぎゅう瞼を閉じている。
「すぐ済むからな…」
「うん…」
俺は持ってきていたアレをバッグから出しベッドに戻る。
目を閉じたままの惇の足元でそれを素早く身につけ、そして俺は惇の足首に触れた。
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