《MUMEI》 心の声『な!何ぃッ!!?』 オレは愕然となった! なんとトップ争いを繰り広げるオレの背後から黒い人影が現れ、アッと言う間にオレを抜き去っていったのだ! それは20歳くらいのリクルートスーツに身を包んだ若者だった。 奴はダッシュで女レーサーをもパスすると、真っ先に最左のエスカレーターを駆け登ってゆく! オレは苦虫を噛み潰したような表情で、その後ろ姿を見送っていた――…。 オレは分別ある大人として、乗り換え時に“走る”という行為を、自らに戒めている。 故にそれが足枷になることもしばしばだ…。 前へ |次へ |
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