|
《MUMEI》 半蔵門線･押上方面行きの先頭車両を降りると、すぐ左手に第一関門が待ち受けている！ それは、最左にある長い階段と、３機並んだ巨大なエスカレーターだ…！ 階段という選択肢については、１分１秒を惜しむシチュエーションでは自殺行為に他ならない…。なのでこの際無視する。 ３基のエスカレーターは、朝のラッシュ時には、右側の一基が下り用……真ん中と左側はそれぞれ上り用として稼動している。 電車が到着してすぐの時には、大勢の人々が我先にと其所に殺到するため、出遅れると昇り口が混雑し、致命的なタイムロスを強いられることになる。 だが本当の第一関門は、エスカレーター手前の床上に設けられている消火栓だ。 この目立たない障害物を右から攻めるか左から攻めるかで、エスカレーターへのアプローチが大きく変わってくるからだ…。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |