《MUMEI》

すると、その時――………!



―――…ズイッ…!


『あ…!!!』



なんと金髪パンスト外人美女とオレの間の2段の空きステップに、突如60歳くらいのオバちゃんが割り込んできた!



おそらく、この長いエスカレーターの右側のレーンを登っている途中で疲れたのだろう。



心の声『登れないなら、最初から左側に並べよ…!』



…などと毒づいたところで始まらない。


オバちゃんの脇の辺りにハミ出すぜい肉は、金髪美女の脚線美を覆い隠し、オレが左側のレーンに留まる意味を完全に奪い去ってしまった…!

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