《MUMEI》

オレが目指しているのは、ホーム中央にある5号車乗降口付近…。



そして今オレが歩いている場所は、まだ2号車乗降口付近だ…。



その間に横たわっている距離を、オレは果てしなく遠く感じた…。



心の声『どうする!?…オレ!?


…5号車付近まで走るか!?


…いや!ダメだ!…いい大人が、そんなハシタナイことは出来ない!』


オレは自らに課した戒めと葛藤する…!



だが、そんなオレの迷いを有楽町線の電車は待ってくれない!


まるでオレを嘲笑うかのように、視界の右側に池袋方面行きのシルバーの車両が減速しながら滑りこんできた…!

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫