《MUMEI》

「ナオー行く?」
放課後になり、私はナオと生徒会室へ行こうとした

ナオが申し訳なさそうに
「あのさ…幸にメールしてくんないかな?」

「あの、お願いしていい?」
ナオの隣には幸君と同じ委員の子がいた

「なんで?」
私はただ気になって聞いた

その子によれば、幸君が委員会に今日出ていないらしい、しかも今日はもう帰ってしまったらしく連絡を伝えられないと言うのだ

「アドレス知らないの?」
私は不思議に思って聞いた

「あたし、いまケータイ、親に没収されてて…」

「ナオは?」

「腹立って…消しちゃった…」


私はメールをうちはじめた、こういうことはしょうがないし

−送信


〜♪
あれ?早いなぁ

ケータイを確認…

−送信エラー

「・・・エラーだ」
私が呟くと

ナオがえっ?と言って固まった

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