《MUMEI》 「───────」 だんだん目が慣れてきた。 「おい、そっちの戸塞いどけ!」 「ぁっ、うん‥っ」 ≪ギィッ‥ガタン≫ 机2つを戸の前に並べた。 これで犯人は出られない。 ≪カタッ≫ 「‥?」 机の引き出しが開くような音‥。 「真冬っ退いてろ!」 「!?」 飛び退くなり‥‥ 夏芽君の矢(勿論吸盤付き)がその人に命中した。 ≪バッ≫ 咄嗟に私は腕を捻り上げる。 「痛っ(汗)」 「おしっ、離すなよ?」 「ぁ‥、うん(汗)」 前へ |次へ |
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