《MUMEI》

テーブルいっぱいに料理を作ったシュウ。というよりワーウルフの事も考えなかったドジでした。

《いただきま〜す》
『え?!無理じゃない?』
《心配しなくても人間に変身するさ》
そういうと一瞬光り目の前にはワーウルフ(人型)。
『変身出来るんなら言ってよ』
シュウは一人スパゲッティを食べながらうなだれた。《あのね、魔力凄い浪費ふふんはよ。ほれ》
ワーウルフは自分を指差しながら言う。途中食べながらだが。
もぐもぐ もぐもぐ

もぐもぐ もぐもぐ

ワーウルフはひたすら肉料理に手を付けた。
『よっぽどお腹空いてたんだねぇ』
こくんと頷くワーウルフ。
人型ワーウルフは黒い毛並みが影響しているのか黒い毛色と目だった。上品でもなく下品でもない青年がぴったりだろう。

黙々と食べ続けていた。

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