《MUMEI》

◇◇◇

我に返ったのは‥‥

お客さんが戸を開ける音がした時だった。

ビクッと肩を上げて‥‥

あたし達は同時に俯いた。

蜜樹君は‥

ゆっくりしてってな(笑)

そう言って厨房に‥‥

かなりどぎまぎしながら戻って行った。

あたしは‥

まだ動悸してる心臓の音と熱くなった頬の慣れない感覚に戸惑ってた。

どうしよう。

蜜樹君──

あたしの事見てたけど‥

あれって‥‥。

◇◇◇

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