《MUMEI》

顔見知りになるチャンスだったので絵馬を拾って渡してあげた。

容姿の儚げな雰囲気とは比べものにならないくらい平凡な男子高生ボイスだ。

いや、でも尋常でない艶めきがあるぞ畜生こんなのに勝てるかっ!

いやいや、声ならこっちはエロエロだし。自分も細身ではあるし年の割には小綺麗な筈だ。





が、
『二郎』君はどうやら特別のようだ。

ぱっと見では分からない嬌かしさやそういう気が無い人も惑わすフェロモンが滲んでいる。

――――だって、俺でも抱けちゃいそうだって一瞬想像したもん。

とか、俺さえも思ったということはそんなのの横にずっと居た乙矢は一度くらいイイ雰囲気になってたりしたりするんじゃ……?!
いやいやいや、八回くらいなんかそんな流れとかあちゃってそのうち二回は本番で、うち一回は中出し……

いやいやいやいや、新年明けましておめでたいエロ妄想だな俺っ……!

とか内心は馬鹿丸出しだったが気付かれて無くて良かったーーーー。

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