《MUMEI》
‐陸‐
「‥‥‥‥‥‥‥」

≪ズキン‥≫

疼く右脚を引き摺るようにして‥

僕は教室に向かってた。

ほんとはあんな風に振る舞うつもりじゃなかった。

でもあいつに迷惑はかけたくない‥‥

そう思ったら‥‥‥

逆にあいつを傷付けた。

つくづく自分がもどかしくなる。

あいつ‥‥‥

僕を嫌いになったかな──。

それならそれで‥

いいのかも知れない‥‥。

あいつはこれ以上‥‥

傷付かなくて済むだろうから──‥。

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