《MUMEI》

ガラッ…教室のドアを開ける、いっくん。
「おはよー」


「あー!いっくん来た、ディビーから手紙だよ。タンパのおじさんの所から、はい、これいっくんにって。」


「サンキュ!へえ。」


「なんて書いてある?
ILOVE YOU… なんて、ははっ…」
からかう、ウェンズディ。


「わ、写真だ!」


「どれどれ〜見せて!ま〜家に送って来た中に、こんなカッコつけたのなかったわ〜。」


…馬に乗って、笑顔で手を振るディビー。


《いっくん、今でも泥だらけになって、野球をしていますか?元気ないっくんが、目に浮かびます。》


「どーしても、あたしってドロだらけのイメージなんだね。」


「そーよぉ、なんで試合に出ないの?」


「女らしくなりたいんだ。」


ぷーーーっ!アハハッ…
「止めてよぉ〜薄気味悪い〜〜、冗談は、日曜祭日にしろよ!」


「あんまりだ〜〜ビェ〜〜。」


「泣き真似止せば?……

いっくんから、野球取ったら、何が残んだよ?」


……え!?………!!

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