《MUMEI》 …なんでだ!?… なんで、こんなんなっちゃったんだ!? あたしがしてる事で、みんなが迷惑してる みんなが反対する みんなが嘲笑う 花柄のワンピースまでが馬鹿にする… あたし1人が、馬鹿な事してる…! プルルル…♪ 携帯が鳴った。 「もしもし、やあ真夜ちゃん。」 「試合の日、今度の日曜日になったの!」 「あたし…」 「いっくん!野球はチームプレイでしょう?試合まで一週間もないのよ、早く練習しないと、本当に出られなくなるわよ。」 「だって…」 「いっくん、絶対〜後悔するわよ。」 …後悔なら、とっくにしてる… 今のあたしに、残されているのは虚しく過ぎて行く、毎日ばかり… …野球やりたい! …試合に出たい! …でも、周りから言われれば言われるほど、《止める》と言ってしまった自分の言葉が重い… …なんて嫌なあたし…意地っ張りで強情で… …こんなあたしに、ヒラヒラ笑顔なんて、出来る訳ないんだ!… 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |