《MUMEI》

「どうだった?真夜ちゃん。」
川中島くんが聞いた。


「敵は中々手強い…」


「そっか。」


「もう気長に待ってもいられないぜ〜川中島。」


「んー今日1日、待って見ようよ。」


「早く練習場行かないと、日が暮れちまうぜ。川原っぷちまで、行くの遠いよなぁ〜」


「だから公園のグラウンド、勝ち取るんだ!負けられんぞー!」


…どうしてなの?いっくん…


こんなステキな《仲間達》から抜けてしまって…


いつまで平気でいられるの…


あたしと違っていっくんは特別に《女の子》…って意識されずに扱って貰えるなんて…


あたしは、いっくんが羨ましいわ…


真夜ちゃんは、1人呟いた。

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