貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》
mission 1 新入部員確保!
もう少しで台所だ!
気付けば手で口を覆い出来るだけ煙を吸わないようにしていた。
煙の奥に人影が見える「さつき姉っ!」
「あ、有紀真おはよー」
「コホッ、コホッ…おはようじゃないよっ!何してんだよっ!」
「何って、今日は有紀真の学校初日だからお姉ちゃんが朝御飯を作って差し上げましたー♪」
「そんなことどうだっていいから火止めて!」
「火?…あぁっ!アジの開きが!」
アジは地獄の業火よりも熱く長く焼かれていて、もう本当に開きになっていたのかわからないくらい真っ黒の炭になっていた。
「なんで換気扇つけてないのさ!窓も開けて!」
「有紀真〜っ、ごめんね、今日ご飯とお味噌汁だけになっちゃった…」
「そんなことどうだっていいから!」
台所の窓を開けながらなぜ入学初日からこんな事をしなければならないのだろうと、涙目になりながら思っていた。

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