《MUMEI》

「ン?」
「くっつく」
「……」

ぴたりと胸に張り付かれ汗にまみれた肌がぬるつきあう。
いや、日高はそんなでもない、俺が全身玉の様な汗まみれなんだ。
「俺の汗気持ち悪くない?」
「…ないよ、全然」
「は、そっか」

「……」

「……」

「…聞こえなかったよな?日高の兄貴らに…」

「多分……」

「……」

「……」

「……」


チュプ

「アアッ!」
「うわっ!」
「意地悪〜〜」


ほとんど無意識で指挿れてしまった…。



「もうまこちゃんエロすぎだってば〜!いつもこうなの?」
「俺だってびっくりしてンだよ、こんなに自分がエロいなんて初めて知った、つか日高にやられたっつーか…」

結局蛍光灯ガンガンつけて、四つ這いにさせて日高の入口をガン見、いじくりだした。
日高も此処まできたら恥ずかしいもないみたいで素直なもんで。
腕を突っ伏して頬を枕につけて喘ぎは指をかじって抑えめにして。
すっかりズルズルに馴染んで本当にここは排泄器官なんだろうかと疑いたくなる位、女の性器みたいに動めいていて。

いや、女の中じゃこんなにきつく絡みついてこない。
それよりもちょっと刺激した位で息を詰まらせて乱れたりすりして応えてくれる相手に初めて会ったっつーか。
「日高の体興奮する」
「く…ンン…、ふぅ、ふぅ……」
前立腺を小刻みに押しながら前も柔らかく握りながら動かすと指をぎゅうぎゅう締め付けてきた。
「好きだな、ここそんなに気持ちいーんだ?」
「……ない」

「え?」

「欲しい〜!悪戯もうやだ〜!指じゃ足りないよ〜!」


「…日高淫乱」

「誰がこんな体にしたんだよ〜」

「俺だけど」
チュプと指を引き抜くとそこはストローの口程穴を開けながらひくついてひっきりなしに動いていて。
腰まで揺らして、いきり立つペニスの先からも滴が垂れてきている。

俺と同じ睾丸なのに…、男の体なのに、それすらやらしく見えて、もう堪らなくて。
腰を鷲掴みしていきなり一気に挿入する。
「「ハア〜」」

同時にため息が漏れる。まるで一つになる事の方が自然な状態だとでもいうように。

ベッドをギシギシ言わせながら、いくら声抑えたってベッドの音でばれんだろーとか冷静に考えつつしかし下半身は暴れん坊になっていて。

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