《MUMEI》

「ねーなんで似合う事が悲しいの?」


「そんな年になっちゃった…って事。」


「そんな年って…!?」


「野球したり暴れ回ったりが、似合わない年ってコーーート!!」


「それよか、いっくん上手くなったわね…」


「そーかね、はは…」


う〜〜ん、懐かしい、あたしのファーストミットの匂いだ…


「いっくよーーっ!」


それに、なんとケーコタンのステキな事…


ワンピースの時のヒラヒラ…がジーパンになると、キラキラ…になる。


「お〜〜ケーコタン、まだまだ『そんな年』とは思えない球威ですぞ!」


「そーかね、はは…」


あたしが、18 になった時、22歳のケーコタンは、キャッチボールの相手してくれるかな?


「わっ!!」


「ごめーーん!やっぱ年じゃの…」


反れたボールは…おに〜ちゃんの足元に転がって行った。

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