《MUMEI》
プール
麻美は何も聞いて来ないし、きっと、エリから聞いてるだろうし
 
俺は3日置きぐらいで、エリと合ってた
 
 
夏休みの終わりに
プールに行く事になった
 
エリと二人で
 
俺もエリも、受験本番になって、会う時間も減るだろうから
楽しい思い出を作ろうって 
エリ、ビキニだった
 
眩しすぎた
 
流れるプールで、浮き輪に掴まりながら
 
エリの身体ばかり見てしまった
 
エリが顔を寄せて来た
 
エリ「優斗、視線がやらしいよ」
笑いながら、エリが言った 
俺、ちょっと悔しくて
 
俺「エリ…キスしていい?」
 
エリ「…」
ビックリ顔だった
 
エリ「…いいよ」
 
浮き輪に掴まりながら、キスをした
 
舌を入れてみた
 
エリは、応えてくれた
 
俺達、バカップルだ
 
浮き輪から滑り落ちたエリ 
俺「大丈夫?」
エリを抱えて浮き輪に
 
エリ、あんまり泳げないって言ってたし
足つくけど、慌てて助けちゃった
 
げほげほしてたエリが言った
 
エリ「今、胸触ったでしょ」
意地悪そうな顔だった 
 
わざとじゃなかったけど
 
俺「…嫌だった?」
俺、真顔で聞いちゃった
 
エリ「…嫌じゃないけど…」
赤くなって、困った顔になった
 
エリ、マジ可愛い
 
俺「落ちるなよ」
そう言って、
浮き輪に掴まるエリの
後ろから、手をまわした
 
エリ、浮き輪に顔つけて、俺を見てる
 
俺、チュッ って軽くキスした
 
エリ、笑ってた
 
エリ「優斗、大好き」
 
俺、どきまぎしちゃった
 

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