《MUMEI》
夢花火‐ゆめはなび‐
◇◇◇

「あんこっ、今夜空いてるか?(笑)」

蜜樹君がそう訊いてきのは‥‥

蛍を見に行って暫く経った頃だった。

「こ、今夜‥?」

あたしが訊くと‥

蜜樹君が大きく頷いた。

「花火やらないか?(笑)」

「花‥火‥?」

「祭も行ったし蛍も見に行ったけどさ、花火やってなかったなぁって(笑)」

「ぁ‥」

確かに──

花火はまだ‥。

「でっ‥でも‥」

「女将さんが買って来てくれたんだけどさ、独りでやってもつまんねぇから──あんこも一緒にどうかなって(笑)」

◇◇◇

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫